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スンズクの帝王オリは毒薬(ジョージ秋山捨てがたき選集 第 3巻)

スンズクの帝王オリは毒薬(ジョージ秋山捨てがたき選集 第 3巻)

スンズクの帝王オリは毒薬(ジョージ秋山捨てがたき選集 第 3巻)

作家
ジョージ秋山
出版社
青林工藝舎
発売日
2009-11-20
ISBN
9784883793044
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スンズクの帝王オリは毒薬(ジョージ秋山捨てがたき選集 第 3巻) / 感想・レビュー

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sucksuckhello

くどき屋ジョーに登場した毒薬にシビれ、たどり着いた一冊。あらゆる手段で金を取り立てたりするゲスさの一方、金に買われる女を泣きながら抱いたり、虚しい気持ちになると海を見に行ったり、どうにも憎めない。こうした彼の矛盾は、資本主義や、女性蔑視、見た目の良し悪しで人を判断する世間の犠牲者であることの証左である。しかし、銭ゲバの蒲郡のように自殺せず、被害者ヅラせず、最期までゲスくても言い訳しないで自分の人生を生きようとする純粋性に、彼の唯一無二の魅力があると思う。こんな魅力的なキャラをなんとなく6話で殺すなんて。

2021/02/07

ミスター

『銭ゲバ』よりも『スンズクの帝王』の方が好き。銭ゲバは復讐の話だが、「スンズクの帝王」は浄化を求めながら浄化に至らない人間の業の話だ。だから「銭ゲバ」の方が尖って見えるが、『スンズクの帝王』の方が人間を描けている。

2021/01/24

ミスター

毒薬は幼き頃の汚れた菩薩であった母親を反復するように女を買いそして食う。修身にない親孝行の売春婦と言うけれども、まさしくそう言う作品だろう。毒薬はお金のために身体を売ってきた母を求めて、むしろ女を買い愛をむしり取る側に回ろうとする。しかしそうなってしまった彼を愛する人間は誰もいないと言う悲しみを描いた作品。

2020/06/01

ビーフハート

徹底した悪ではないところをどう捉えるかで評価が変わりそうな作品。作者独特の直接的メタファー表現がうまくハマッている印象。面白かった。併録の後味の悪いブラックさもなかなか良かった。巻末のインタビューは相変わらず面白い。

2016/07/13

yunico

すばらしいなー毒薬の心に吹きすさぶ虚しさの描写がすばらしすぎるなー

2014/12/30

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