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TATSUMI

TATSUMI

TATSUMI

作家
辰巳ヨシヒロ
出版社
青林工藝舎
発売日
2011-07-20
ISBN
9784883793440
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TATSUMI / 感想・レビュー

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かっぱ

昭和の戦争の影を引き摺りながら、高度経済成長にも取り残された人々を描いている。「さそり」の中の「フーアーユー?オ前ハダレダ、ナニオシニ来タ」という台詞が印象的。

2011/09/04

にしだきょうこ 作戦会議中

辰巳ヨシヒロ先生の本は初めて読んだ。絵がすごくいいなと思って、つげ義春先生みたいな感じかなと思ったけど、もっとリアルで身近な感じがした。戦後の貧しい日本人の『ああ、こういうことって結構あったんだろうな』って思わせる、心にズーンとのしかかる作品。古いフランス映画みたいな独特の余韻が素敵です。かなり好き。

2015/09/30

ドント

どん詰まりの状況にいるどん詰まりの人々を描く、辰巳ヨシヒロの短編漫画8つを収録した一冊。戦争を描いても、あるいは創作者の苦悩を描いても、労働者の苦しみを描いても、凡百の作品にはとうていたどり着けない土と肉と人間の臭いがする生き地獄ばかりが表れ、ものすごく気が滅入る。たとえば原爆を「原爆という物語」の枠を壊してこのように描ける作家がどれだけいるだろうか。悲惨だとか可哀想なんていう言葉を越えて心臓を直に握りつぶしてくる。だけと「死」など生ぬるいとでも言いたそうに簡単に殺してくれないのだ。つらい。

2013/06/13

龍國竣/リュウゴク

エリック・クーによって映画化されたものの原作を含む八編を収める。原爆、米軍基地、靖国神社など社会的なものを取り入れた作品。都市の孤独、老人の介護、占領期という現代に通じる題材も扱う。その他、作家の生活を描いたものも。場末の劇場を感じる。

2012/12/29

rakukko

「さそり」という話が気に入った。全体的に暗くて重くて、カラっとしてなくて…。映画に合わせての刊行か、青林工藝舎にしては安価だし売りに出してる感じ。

2011/08/28

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