小林紀晴 life 1986‐2002 (SWITCH LIBRARY)
小林紀晴 life 1986‐2002 (SWITCH LIBRARY) / 感想・レビュー
deerglove
この表紙のお姉さんのような人は本編には全然出てきませんが(苦笑)、小林さんがなぜ写真を撮り、どう向き合ってきたかがわかる一冊です。およそ一枚一枚の写真を見て、これはすごいと感じることがほとんどないにもかかわらず、迷ったり戸惑ったり、手探りしている感触は間違いなく伝わる。それを誠実さや謙虚さとみるか、はたまた、だから何なのさと突き離してみるかは読み手次第というところですが、いかにもの構図や瞬間を避ける姿勢からは、ある種の切実さ、リアリティが伝わってきます。
2016/07/18
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