池澤夏樹 アジアの感情 (SWITCH LIBRARY)
池澤夏樹 アジアの感情 (SWITCH LIBRARY) / 感想・レビュー
ジュースの素
日本語の語彙がなぜここまで貧しくなったか、たくさんの語彙の中から一つを選んで状況を的確に表現しようなんて誰も思わなくなった。人はものを考えなくなった。 池澤氏はそう書いている。どんどん省略して言葉は単に記号のようになったなぁと私も思う。この本はロングインタビューだ。作品がどのように生まれて行ったかを考察している。言葉、民族、移動、定住。 途上国男だと言う彼の世界への見方。 本の題名と表紙の写真は 中身と少し違うかな。
2015/02/24
shanshenri
池澤夏樹の本を読むと、思わず旅に出たくなる。いろんな景色やそこに住んでる人たちの様子を感じて見たい。そんな気分になる。でも今回は特に、星野道夫に対する彼の思いが印象に残った。対自然や対地域でなく、ある人に対して強く心が籠る言葉に、目が惹きつけられた。近いうちに、星野の著作も読んでみよう。
2012/12/19
Maumim
「ある土地に入っていって住み着く場合に、知識人は大事なんです。やはり知的な質問に対して知的な答えが返って来ないとなかなか入っていきにくい。生活感だけでは難しい。だからどこかに行って暮らそうとすると思ったらその地のインテリは大事なんです。同じ物差しを持っている人がいてくれるとすごく楽になるんです。」 これ、すごくわかる。
2012/10/03
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