片岡義男 短編小説集「青年の完璧な幸福」 (SWITCH LIBRARY)
片岡義男 短編小説集「青年の完璧な幸福」 (SWITCH LIBRARY) / 感想・レビュー
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冒頭の「アイスキャンディは小説になるか」という作品が好きです。小説を書いてみようと思ったことがある方には興味深い作品だと思います。すぐ読めてしまうので、タイトルに惹かれた方は是非。
佐伯りょう
片岡義男はクセになる。独特の世界は一種の完璧なユートピアだ。自己完結している登場人物が羨ましい。他人に依存しない、自分一人だけのの幸福感。
2009/06/28
kishikan
本当に久しぶりの片岡義男だった。学生の頃には、好んで読んでいたし、ラジオも聞いていた。その時のイメージとは異なるが、あとがきを読めば、当時どのような思いで書いていたか、また今どのような思いで、これを書いているか、創造できるし、それもまた彼なりのフィクションなのかもしれない。
2007/07/25
sakwai
「白い指先の小説」は小説を書こうとしている女性が主人公の短編集だったと思うが、本書はその男性編といった趣き。出版はこちらが先のようだが。現実のようでもドラマのようでもない無愛想(褒め言葉)な文章で物語が進行するのはいつもの通り。そして通俗小説のように見えて精神性の塊のような登場人物たち、特に女性はそれに加えてみな姿が良く頭の回転が早い。バーの女主人の前で、かつて女優だった彼女の主演映画について喜々として語る中年編集者の邪気のなさに、何だか呆れるというか唖然とするような気持ちになる(褒め言葉)。
2022/10/10
たくみ
「小説を書きたいなーと常に思ってる男」という設定がまず興味深かった。片岡義男はやはり短編がイイ!と改めて思わされる。版元を変えてでも、また出版してほしい。
2019/05/28
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