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空白

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作家
井上雄彦
出版社
スイッチパブリッシング
発売日
2012-05-10
ISBN
9784884183004
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空白 / 感想・レビュー

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えちぜんや よーた

正直なところ個人的には「バガボンド」よりも「リアル」の方が好きです。「リアル」は漫画家として職業のひとつとして描かれているそうです。だから分かりやすいのかもしれない。「バガボンド」は話が先に進めば進むほど、登場人物の自問自答の場面が多くなる。答えのない答えを求める心理描写が多いと思う。毎週発行される「週刊モーニング」の20ページ程度では、休載になってしまう理由が分かる。すでに「バガボンド」は漫画の枠を超えているのでは?

2016/11/16

tatsuya

読みたい箇所だけざっと読んだ。「武蔵はしばしば幼少の頃の自分に還りたがったり、あの骸骨のある洞窟のようなところでひとり剣を振っていたりしますね。苦しいときにそのような還れる場所があることはすごく大事なことなのではないか、ということも、僕はしつこく描いてきているような気がします。」この言葉の意味するところはとても深いと思います。

2016/04/03

ヨクト

「スラムダンク」「バガボンド」「リアル」著者の井上雄彦さんのバガボンド休載時のエッセイ。実はぼくの愛読書なのだ。そして、ぼくの読メのユーザー名「Struggle」は本書から影響を受けたものだ。井上さんもストラグルしている。武蔵もストラグルしている。ぼくもストラグルしている。武蔵と井上さんが旅する。ぼくも旅する。旅先は無限に広がっている内側だ。終わりはあるか?いや、わからない。時に、立ち止まったり振り返ったりするけれど、ぼくはストラグルすることから逃げずにいようと思う。そうすりゃいつかは辿り着けるかな。

2014/12/13

Hammer.w

読む本が無いわけではないですが、間があると読み返します。武蔵が土と関わる。ペンが止まった井上雄彦先生の気持ちを再確認したくなりました。筆でシンプル…。無理に考えない方が良さそうです。

2016/06/04

ぐうぐう

『バガボンド』休載から再開までの1年半の間に行われた、井上雄彦へのインタビューを収めた『空白』。とても象徴的なのは、休載の大きな理由が、井上自身が『バガボンド』の終わりについて言及したことがきっかけだったということだ。そういう意味で言うと、武蔵の最後を描いた『最後のマンガ展』で、休載は予兆されていたのかもしれない。物語の終わりを意識したことで描けなくなってしまう。それは『バガボンド』という作品が、物語に縛られていないという、ひとつの逆説を証明している。(つづく)

2012/06/12

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