パン屋再襲撃 (HARUKI MURAKAMI 9 STORIES)
パン屋再襲撃 (HARUKI MURAKAMI 9 STORIES) / 感想・レビュー
キジネコ
海原に浮かんだボート、艇に横たわる男が回想するパン屋を襲撃した二つの過去。小説は伝言ゲームの楽しみと命題を読者に与えます。作家の指先を離れた物語は自由なイメージの起点。変化するイメージを意想外だと批判することが自身の執着の反影であれば…と、ふと思い。素直に、ありのままに楽しむことから始めようと思いました。私達は正に小さなボートの上にいます。漫々と湛えられた水には見知らぬ生き物や動き始める時を待つ火山や一気に変化する潮流が不吉な気配とともに存在しています。小さな価値は大きな価値の前で無力なの?と問います。
2018/02/25
momogaga
お気に入り作品の劇画版。新な気づきを与えてくれました。村上作品を取り巻く様々な媒体のバリエーションが充実してきて嬉しい。
2018/08/26
ペルー
こっちもさらりと読みました。
2017/12/25
ぐうぐう
村上春樹×バンドデシネ。『パン屋再襲撃』の逆輸入版としては、ドイツの画家であるカット・メンシックによるイラスト版『パン屋を襲う』があるが、あくまでそちらは小説の文体に関しては村上春樹のものであった。しかし、本作はJcドゥヴ二の仏語翻案からのさらなる日本語訳になることで、春樹の文体が尊重された訳になってはいるものの、完全に縛られてはいない解放感がある。同時にそこからは違和感が漂うものの、それは必要な違和感だ。日本の小説をバンドデシネ化した際に生じる違和感を、疑似体験させるからだ。(つづく)
2017/06/27
OCEAN8380
原作が読んで見たくなった。パン屋開いていなくてマクドナルドを襲うとは、ちょっと面白かった。
2018/08/26
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