「いる」じゃん
「いる」じゃん / 感想・レビュー
しいたけ
松本大洋『SUNNY』にて。施設に入れられている春男は、母が恋しいとニベアの青缶の香りを嗅ぐ。母さんと暮らしたいと泣き叫ぶ春男を突き放す母。母さんではなく「杏子さん」と呼ぶようにと告げる。掛け違えた母子のボタン。荒れ狂い、搔きむしり、絶望する春男。春男は松本大洋であり、母である前に人であり女であろうとしたのが、くどうなおこ。『SUNNY』を描き区切りをつけた松本大洋が望むところではないのかもしれない。でも、どうしても、あの哀しい母子ありきで読んでしまう。あれからどんな月日があったのだろう。「いた」じゃん。
2018/03/07
yanae
お気にいりさんのレビューを読んで。くどうさんと松本さんは親子とのこと。親子で作品を作れるなんてなんて素敵なんだろう。子供というよりは大人向けなのかな?とても壮大な詩で心に響きました。「からっぽの手はきっとつなぎあいたいのだ こころはつなぎあう手を夢見たいのだ」「「うれしい」と「かなしい」のあいだに 「うれし・かなし」というこころがあるね」「ときには「うれうれ・かなし」だったり 「うれ・かなかなし」だったり」途中出てくる兄弟の扇風機の絵に心が和みました。
2018/02/10
ふう
孫はこの本をお化けの本だと思って手に取ったようです。実はわたしも…。1ページ目「だれかいるかー」で始まります。そして最後「『いる』じゃん」で終わります。その間にいる数えきれないたくさんのステキな仲間たち。あゝ、くどうなおこさんだと何度も読み返し、やさしい言葉が組み合わさって生み出される命の輝きにしみじみとした気持ちになります。1冊の本が1つの詩です。 ✑風よ ずいぶん道草したみたいだね くぐったり 乗りこえたり うずまいたり お前のふところから いろんな香りが あふれてくる
2018/07/13
かりさ
くどうなおこさん、松本大洋さん親子の素敵すぎる絵本。なんと独特で個性的でそして愛に溢れているんだろう。命を育む地球に抱きしめられ、私も地球をぎゅっと抱きしめる。命をみんなで抱きしめる、優しくて愛おしさに包まれました。すごいなぁ、くどうさんの言葉の力、松本さんの絵の力、こんなにも心を惹き寄せてくれ、生きる豊かさを伝えてくれる。ひとりぽっちじゃないんだよ、ほらまわりを見渡せばたくさんの命が息吹があるんだよ。おはようと太陽とウッスして今日も大地を力強く踏みしめていこう。夜は月と星空に包まれて夢を見よう。
2017/09/05
gtn
独りではない。必ず誰かがいる。そして誰もが必ずそれらと縁している。
2021/03/04
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