国家と神とマルクス: 「自由主義的保守主義者」かく語りき
国家と神とマルクス: 「自由主義的保守主義者」かく語りき / 感想・レビュー
ceskepivo
著者の物事に対する洞察が興味深い。特に国家の在り方として、人間の生死に関わる事柄に対する国家の介在を極小化する努力はすべしとの指摘は考えさせられる。近代憲法は、国家の暴力性を規制するというベクトルで生まれ、日本国憲法もそれを継承しているとの指摘は納得。
2015/08/13
きんちゃん
佐藤優氏の本はいつも知的刺激に満ちている。この本については、国体論やマルクス思想などの専門的すぎる議論も多くて理解できない部分も多かったが、所々に鋭い視点や洞察があったりして、大いに脳みそが刺激された。本人の思想的立ち位置は自由主義的保守主義者だと言っているが、左右どちらの論客とも何の違和感もなく深い対談ができる氏の鋭い分析と洞察はとても重要だと感じる。氏の信念「絶対的なものはある。ただし、それは複数ある」。多元主義で寛容の精神。自分の価値観を他者に押しつけない。大事だ。
2014/02/10
Skywriter
評価:☆☆☆☆ 一見、結びつきがたい「国家」と「神」と「マルクス」を自家薬籠中のものとしている著者ならではの語り。逮捕・拘留された意味、その間に読んだ本、そして深めた思索について縦横に語っている。思想的な深みがあるのが著者の強みだとつくづく思わされる一冊。
2010/02/22
ルヴナン
今読むと、白井聡との対談(!)が香ばしい。
2019/09/25
デューク
著者の寄稿した雑誌記事をまとめた本。国家、神、マルクス、一見何の関係もないこの3つが、著者の中では共存している。それを支えているのが、本書にその一部が紹介されている膨大な読書量。もっと本を読みたい。もっと知識を吸収したいと思わせてくれる本。
2013/01/15
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