天才バカボン 5 (竹書房文庫 T 5)
天才バカボン 5 (竹書房文庫 T 5) / 感想・レビュー
のっち♬
夏休み的な話、月見、ボーナス、漫画でも季節は巡っている。巻末にあるように作者のアウトドア趣味は充実していた。パパの知性もSF・時代劇も着実に進化している。例えば見た目がパパと同じ人間の登場自体は目新しくないのだが、相手の自我喪失というオチにはパパの造形や人生観に対する自負心が顕現している。これは日記とノーベル賞の話でのマネへの批判や、ツボ屋と盗癖持ちの警官を自殺から救う荒治療にも通底する。天上天下唯我独尊にとって自殺や模倣は究極のアンチテーゼ。「無思想」を貫くことが思想的になる逆説が本作の面白さだと思う。
2023/01/07
HIRO1970
⭐️⭐️⭐️小学校時代によみました。
2005/01/01
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