天才バカボン 6 (竹書房文庫 T 6)
天才バカボン 6 (竹書房文庫 T 6) / 感想・レビュー
のっち♬
ヒイキに始まりヒイキで締める6巻。相手を無差別に笑い物にするパパを通して、ヒイキが人間の本質・笑いの根源・社会の歯車であり、根拠も境界線も不明確な以上如何なる者も対象になり得ることを示唆している。幼少時の満州での体験に由来するのだろう。特に冒頭はヒイキをする迷惑からしない迷惑へ落とす展開が鮮やか。警察手帳奪取、九官鳥、自殺幇助、会社潰し…時に振り回し、振り回されることで彼は益々世の不条理の拡大鏡になってきた。『わしは新聞にだまされた』は平成アニメ初回を担っただけに出色。『天地無用之介』は作者の日常の空気。
2023/01/11
HIRO1970
⭐️⭐️⭐️小学校時代によみました。
2005/01/01
感想・レビューをもっと見る