夢の贈物
夢の贈物 / 感想・レビュー
阿部義彦
古本市でゲット、潰れた東京三世社の漫画単行本。SFファンにはお馴染みの出版社、1982年初版。私も当時ひさうちみちおさんには夢中になって、けいせい出版の本などを買い漁りました。実は歌人の穂村弘さんもひさうちさんの大ファンだったと知り、同時代人だと思いました。エロ路線、SF路線、様々な作風がありますが、この中では『嘆きの天使』に見られるような、ゴシック芸術路線が本当に素晴らしいです。ペンを使わずにロットリングで漫画を描く元祖がひさうちさんではないでしょうか?この辺の絵柄を引き継いだ古屋兎丸さんも好きです。
2023/04/30
千利休
あまりひさうちみちおが得意でないことが分かったが、本作は好きなほう
2021/03/15
龍國竣/リュウゴク
「ある転落」「まぶたの母」は山本六郎というロボットに焦点を当て、理屈をこね回した台詞で不条理感を醸し出す。童話「嘆きの天使」では、ふいにデュシャンの「チョコレート粉砕機」を出現させる。退廃的な中に気品を感じさせる絶妙な匙加減の作品集である。
2014/01/29
感想・レビューをもっと見る