横尾忠則Y字路
横尾忠則Y字路 / 感想・レビュー
本 読むぞう
y字路を描いた油絵だけが100点くらい収録されています、絵の中のふたつに分かれた路、その先にはなにがあるのか、と、いろいろ考えてしまいます、人の心を惹きつける、謎に満ちた本です、 モデルとなったy字路の写真が併せて載っていて、日本のどこかにこの路は実在するけど、実在しないような、不思議な感覚にひたりました、大好きな画集で、何度も何度もながめています、
2013/12/12
misui
横尾忠則には先入観を持っていたがこれは溜息が出るほど良かった。Y字路の分かれ目から見た構図は消失点が二つあるので、極端な二点透視図法のように歪んだ視覚をもたらし、一種独特の酩酊感を覚える。なおかつ、色やタッチは幻想的で、道の向こうは闇の場合が多い。このことから「人生の岐路」の象徴を読み取ることは当然できるし、行方の定かならぬ二つの方向から規定される現在地の安心に浸るのもいい。思えばこうした安心と不安は、なにひとつ確かなものを持たないのに何故か平然とそれがまかり通っている夢の世界の感覚に近いのかもしれない。
2013/04/28
スミス市松
街中でよく見かけるY字路が、これほどまでに幻想的に映るのかと驚嘆した。二つのパースがあるってとっても魅力的。
2009/04/08
YM
写真集より絵の方が、頭のなかをぐわんぐわんさせてくる。どっちにしても好き。
2014/09/24
吉田良二
どこかにありそうでどこにもないY字路。写真を組み合わせて描いている仕掛けも載っている。楽しい。
2015/06/15
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