沖繩・奄美と日本(ヤマト)
沖繩・奄美と日本(ヤマト) / 感想・レビュー
ふら〜
民俗学者の谷川と奄美史家の大山、琉球史家の高良による座談会を収録。南島の歴史や文化について掘り下げる。話し言葉なので読みやすい。首里中心史観(とでもいうのか)からの脱却、周辺の細部の歴史も把握し結びつけた上で琉球弧、ひいては東アジアの文化を捉えるべきという考え方がよく分かる。個人的には尚徳が行ったとされる喜界島遠征は実は尚真がやったんじゃねという独自説に驚いた。そういう捉え方もあるのか。
2017/03/21
taq
母の故郷が奄美なので、親戚の集まりに行くと少しだけだが奄美の文化に触れることがあった。奄美も沖縄も元々は琉球で、そう違いはないのかと思っていたが、その認識はこの本を読むことによって突き崩された。首里を中心とした琉球と、奄美あるいは他の島々との複雑な力関係、そして薩摩との関係。それぞれ似ている点や異なる点、少し分かった気がする。
2023/11/28
感想・レビューをもっと見る