深海少年 (ダイトコミックス)
深海少年 (ダイトコミックス) / 感想・レビュー
ぐうぐう
単行本未収録の表題作と、絶版となっていた「タイルの水」を収録した作品集。絵的には、その野心的な構図も相まって「タイルの水」のほうが読ませるが、いかんせん、多田由美の影響を色濃く感じてしまうのが残念。反面、「深海少年」は読後の余韻も深く、これまでのこなみ詔子のイメージを心地良く裏切るスタイルが印象的だ。深海に棲む二人の少年。上の世界に憧れるイントと、そんなイントを諌めるラフル。対照的な二人の個性の意味が明かされるラストは、シンプルであるがゆえに、強く心に残る。
2019/02/10
ひねこ
深海に住む生き物を擬人化したストーリー。海の上の方に憧れている小さな魚の少年が、上に憧れるあまり、分裂して二人になるって言う。最後がすごく切ない話でした。まっこうくじらのお兄さんが好き。同時収録されているのも水関連のお話ですが、こちらは幽霊に恋する人の話。ちょっと怖いです。
2011/02/01
antidog
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2007/01/01
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