ななめ読み日記 新装版: 千葉敦子の
ななめ読み日記 新装版: 千葉敦子の / 感想・レビュー
奥澤啓
千葉敦子の1982年4月1日から83年3月31日までの一年間の読書と思索の記録である。図書館で貸りた。背がこわれそうなほど痛んでいた。読書記録を読むことはその人の精神生活をかいまみることである。私は人間千葉敦子に興味があるので、通読して得るところが大きかった。具体的な書名には触れない。文章や言葉遣いについての言及が多いのは印象的であった。言葉に厳しいからこそあのような名エッセイを残したのだ。年間の本代は「高々4-50万円」と本人は書いているがさすがだなと思う。神谷美恵子をよく読んでいるのも印象に残る。
2015/01/11
感想・レビューをもっと見る