江戸の女たちのトイレ: 絵図と川柳にみる排泄文化 (TOTO BOOKS 10)
江戸の女たちのトイレ: 絵図と川柳にみる排泄文化 (TOTO BOOKS 10) / 感想・レビュー
ゆぅ
タイトル通り、江戸時代の女性にスポットを当てたトイレ事情の本。絵図と川柳を紹介しながら当時の様子を解説。遊里から町屋のトイレ事情まで。生理についての記述もあり。他の本でなかなか見かけない内容で面白かったです。創作好きの方に資料としてお勧め。
2023/04/15
sai
トイレを詠んだ川柳が多く、江戸時代も現代と変わらないトイレの落書きがあったのが面白い。長屋のトイレ事情は厳しいなぁ~
2016/05/29
紅独歩
好事家と好き者を分かつのは、知性の有無だろうか。本書は排泄(しかも女性の)を扱って、しかも文化的な意味を持たせるのに成功している。作者の厳しい態度は、「あとがきにかえて――古川柳とはなにか」にうかがえる。しかし、たまには境界ギリギリの描写もあって、全体にはユーモラスである。この本から何を汲み取るかは読者次第。
2010/05/04
montebrank
生々しい(笑 トイレがのぞき放題とか生理の話とか、確かに高校生くらいのときに同級生の女の子はどうなってんのか気になってたけどねw
2009/09/25
韓信
川柳から江戸の便所、排泄にまつわる習俗、生理、汲取りの実情までをうかがう。厠の構造からそこで生まれるコミュニケーション、遊郭や船遊びでのトイレ事情、嫁や入婿の排泄や放屁に関わる各方面への配慮、下肥の等級、京女の立小便等々、ユーモラスな川柳から匂い立つ江戸の人間関係と習俗は生々しくもおもしろい。女性の排泄に対する男どものエロい好奇心がいまと変わらないのも微笑ましい。個人的に好きな句は「切見世は青大将の臭いがし」「ブィとひり嫁自害でもする気也」「肥い取りは抜身のように怖がらせ」「入り婿はよその雪隠へは垂れず」
2022/08/11
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