日本の江戸時代: 舞台に上がった百姓たち (刀水歴史全書 50)
日本の江戸時代: 舞台に上がった百姓たち (刀水歴史全書 50) / 感想・レビュー
しびぞう
メチャメチャ面白かった!20年も前にこれほど面白い本が世に出ていたとは!教科書に載っていることが絶対に正しいという頭を持ったままでは、本書の内容に納得はできないだろう。しかし本書は、現在の世のあり方を再考するための必読書たるものだと感じた。江戸時代の民衆が幕府に虐げられるだけの存在であったならば、民主主義の狼煙をあげようなどと士族側から動くはずがないとないと確信するだけの材料が揃っていた。
2019/10/18
wuhujiang
本書は高校生時代に読んでいたく感銘を受けた本である。江戸時代の農村はこんなに生き生きしていたのかと感動した。約10年経ち改めて読んだ感想は……歴史学の水準に達していないのでは?という点だった。批判する対象がはっきりしない。教科書(それも出版社を明かさない)や「~という定説がある。」といった具合。例外はE・H・ノーマンだった。江戸の農村研究は盛んな分野であり1999年出版時点では先行研究の蓄積があったはず。なぜ論文を引用してそれに対して反論しなかったのか?こうなると著者の主張を信じられない自分がいた。
2022/03/13
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