政治的に正しいおとぎ話
政治的に正しいおとぎ話 / 感想・レビュー
徒花
「女の幸せは王子様と結婚すること」「お金をたくさん持っている方がよい」「動物より人間のほうが高等な生物」など、グリム兄弟やアンデルセンなどの物語から差別的な部分を極力排除し、現代にふさわしいように作り直した一冊。やたらと回りくどい言い方や補足説明などが多く、ストーリーそのものもいわゆる左寄りなものになっていて笑える。何よりも驚きなのは、この本の企画立案から翻訳に至るまで、まじでしっかりとあのデーブ・スペクターさんが真面目にかかわっているところだった。
2018/02/12
月夜乃 海花
面白かった。言い回しがなかなかお上手だなというか何というか。「政治的に正しい」童話なので差別用語が新しい用語に生まれ変わっていました。この本が出版されたのが約20年前だったので、アメリカでは当時から差別が問題視されていたのかと驚きました。
2018/01/14
ふぇるけん
「政治的に正しい=Politically Correct」表現を使って、お馴染みの童話を改編した作品。「経済的な恩恵からひどく疎外された」=「貧乏な」、「非標準身長の男」=「チビ」など、差別的用語を排除した表現が盛りだくさん、って読みにくいだけな気もするけど。。。差別や偏見って随分と無意識に使われているのだなぁ。翻訳にあのデーブ・スペクターも参加。
2016/01/05
redbaron
私は「経済活動圏の恩恵の外にいる」「頭髪的に不利」な「異なった能力を持つ」ヒューマンですw ペットのことは「動物伴侶」・「妊娠している」女性は「寄生体の圧迫を受けている」女性と呼びましょうwww PCも行き過ぎると…
2014/10/01
えいち
バカ→知的にチャレンジされた、貧乏→経済活動圏の恩恵を受けていない、など、社会的弱者に「配慮して」書かれたおとぎ話。やりすぎてて笑える。言葉狩りだけじゃなく、内容も、弱者の主人公たちが搾取されてることに気づいて立ち上がり、みんな社会活動家みたいになっていく。三匹の子ブタが国連に訴えたり…。そういえば最近の「ももたろう」は、鬼は殺さず話し合いで解決し、取り戻したお宝は村人たちに分配してめでたしめでたしになってた。そういう時代なのかしら。
2019/02/16
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