ハーメルンの笛ふき男
ハーメルンの笛ふき男 / 感想・レビュー
ヴェネツィア
作者のロバート・ブラウニングは19世紀イギリスの詩人。絵のロジャー・デュボアザンはスイスの人。原話はハーメルンに伝わるよく知られた民話。また、これを史実として伝える資料もある。ブラウニングのお話は、原話を損なわない程度に現代風に脚色されている。民話の素朴さをとるか、臨場感のあるこの版をとるかは好みの分かれるところ。絵はペン画の線描に着色す るといった技法だろうが、繊細なタッチで情景と人物を描き出す。もう少しハーメルンの町の感じが出ていてもいいと思うのだが。
2023/10/23
モリー
病院の待合室にて読了。作者が最後に一言「どんな人にも、言ったことはきちんと、守らなければいけない。」と書き添えています。街からネズミを連れ出してくれた笛吹男に対し、市長や議員が約束していた報酬を支払わなかったために、笛吹男が恐ろしい仕返しを企てます。よく知られたお話で、様々なヴァージョンがあるようです。この絵本は、ロバート・ブラウニングさんが、病気療養中の友人の息子のために書いたものだそうです。
2020/03/07
おはなし会 芽ぶっく
『小学校での読み聞かせガイドブック プランニング遊』で、朝読書のプログラムが参考になったので、記録しておきます。6年生予備本 10~15分 『小さな本の大きな世界』 https://bookmeter.com/books/10779963 で紹介(3/145)長田弘さん訳
2020/03/08
Shoko
図書館。題名とあらすじは、なんとなく知っていたけれど、ちゃんと読んだのは初めて。「約束は守らなければならない」という教訓。ハーメルンの笛吹き男の伝説は、さまざまに語り継がれているようで、違うストーリーのものもあるのかしら。読み比べてみるのも面白いかもしれない。
2016/09/11
ヒラP@ehon.gohon
ロバート・ブラウングの書いた『ハーメルンの笛吹き男』はもう一冊あります。 ケイト・グリーナウェイの絵に矢川澄子さんの文章を当てた素晴らしい『ハメルンの笛ふき』は抒情詩のようなお話でしたが、このロジャー・デュボアザンの絵に長田弘さんの訳は、全く別物。 他の「ハメルンの笛吹き」のストーリーを、別の角度から語っているような、他のお話では語られていない様々なことが語られていて、広角的で饒舌で、多少軽やかでさえある描かれ方をしています。 長田弘さんの訳が光っています。
2012/08/21
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