ばけたらふうせん (子どもの文学・青い海シリーズ 21)
ばけたらふうせん (子どもの文学・青い海シリーズ 21) / 感想・レビュー
帽子を編みます
歯科医院の待合室で見つけました。三木卓に長新太、面白そうな取り合わせ。大きな文字で話がぐいぐい進んでいきます。院長先生がテキパキ診察を進め、そろそろ昼休憩、お腹がすいたと我慢するところも共感できるし、青い風船の患者に首をかしげながら次々に検査をしていくのも病院でのあれこれを思い出します。ナンセンスでとぼけた挿し絵があっています。猫の名前がタロキチ、今でもこんな名前の猫はいるのかな。猫が本の上でぐっすり眠っているところから思いついた話でしょうか、待ち時間に思わぬ読書タイムを持つことが出来ました。
2022/05/31
ヒラP@ehon.gohon
ナンセンスですがペーソスに包まれていて、あまり笑えないお話です。 いろんなものに化けていたら、本当の自分が何だったか忘れてしまった風船です。 つるりとした風船そのものだけに、お医者さんも成すすべもありません。 何だか、人の悩みにも思えました。 想像できない正体だけに、頭は混乱したまま読み終えました。
2022/01/14
にく9
風船を診察したりレントゲン撮ったりしちゃう医者や技師たちのノリの良さが笑える。他者の生き方が羨ましくなったけど、自分は自分でいいや、と割りきる流れが少し成長した子供に読ませたいくだりかな。
2016/10/21
ひな
今月のぶっくくらぶより。最後のトラキチが可愛らしい。何気ないお話だけど、お昼も食べずにやっぱりお医者さんは忙しいよね...などと現実的なことを考えてしまったのは余計なことなのだろう。
2015/07/06
花々
これいいなあ。大人も笑えて楽しいと思う。だって、ぼく、風船ですけど診てもらえますか?ってきたら普通相手にしますか?先生も少し、面倒くさがりながらもいろんな検査をしてあげる。そして、ちょっとえらそうな態度の風船。最後に風船の正体が分かって納得。
2014/06/09
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