短歌のキブン
短歌のキブン / 感想・レビュー
二藍
『日溜りに置けばたちまち音立てて花咲くような手紙がほしい』この歌々はまさにわたしの好みにどんぴしゃなセンス……! と読みはじめてすぐ歓喜した。どの歌もすてきで好きで、読んでいる間ずっと幸せだった。特にお気に入りは全部手ずから書き写すんだ……! 夜寝る前に読み返すと気持ちよく眠れそうな歌集。
2014/11/26
すみれ
私が文芸部に入って短歌を作る時に初めて読んだ歌集*天野慶さんは温かみのある短歌ばかりで読んでてほっこりできます。*絶版であるこの本を読めてよかったです
2017/03/08
星野
図書館でたまたま見つけたもの。いや、良かった!装丁も中身も可愛い。可愛いだけじゃなく、伸びやかで少し切ない歌が多い。『どこまでも線路は続かないことをただ確かめるだけの旅』『叔母さんの人生それは言葉より譜面に記すべきものでした』『地図上の深海8000メートルとおなじ青さで書かれた手紙』
2011/08/01
ふゆ
足早な日常のなかでつい置き去りにしてしまう気持ちが、そっと掬い上げられている。この風景を知っている、わかる、と思った。(当時の著者と今の自分の年齢が近いのもあるかもしれない)どれも繊細な空気感の歌集。「オリオンに並ぶ三つの☆たちもいつか崩すであろうバランス」「君はもう振りかえらない 残されたレインコートのなかのどしゃぶり」
2017/04/23
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