「手紙屋」 ~僕の就職活動を変えた十通の手紙~ (喜多川 泰シリーズ)
「手紙屋」 ~僕の就職活動を変えた十通の手紙~ (喜多川 泰シリーズ) / 感想・レビュー
ちくわ
喜多川泰さんの『運転者』にとても感銘を受けたので、続けて本書を読んでみた。数ある未読作の中から選んだ理由は帯の『あなたは、何のために働きますか?』の文字である。少し独善的で説教臭いところはあれど、赤の他人に言われるよりは『働く意味』を素直に受け止められたように思った。それが良本の力なのか?自分も今独立開業に向けて準備をしているが、すでに多くの壁の存在を感じている。それを乗り越えるためには強い精神力が必要なのだが、本書からその力を少し頂けたことに感謝したい。余談だが、最終章はちょっと泣けた。
2023/11/14
けんとまん1007
手紙を書くということは、自分を見つめ直すこと、自分の考えていることを整理すること、そして自分との対話でもあると思う。そんな手紙のやり取りの中で、ある意味成長もできるのだ。さて、何のために就職するのか?就職?就社?最近は就職ではなくて就社が多いんだろうなあ~。でもまあ、それは、今の経済状況ではある程度は致し方なのかもしれないし、ちょっと寂しいことでもある。さて、自分の場合、どうだったろうか?そして、今はどんな思いで仕事をしているのだろうか?考えてみるきっかけになる。
2011/02/26
おしゃべりメガネ
「手紙屋」シリーズのスタート作品で、テーマは'就職編'です。個人的に自分が高校を出て、すぐに就職しサラリーマンとなり、気がつけば26年目を迎えてるので、正直あまり新鮮さみたいなモノは感じれませんでした。ただ、これから就職を控えた皆さんが読むにはきっと何かしらの輝きが見いだせる1冊なのではないかと思われます。「手紙屋」さんのアドバイスはどれももっともなのですが、この歳になってから読んでしまうと、やはり夢物語に思えてしまうトコも決して少なくはなく、ココロがキレイな若者諸君にぜひ読んでいただきたいと思います。
2019/05/17
ひろちゃん
就活中の僕の前に突然現れた手紙屋。10通の手紙屋との文通を通じて僕は成長していく。 働いてもらうものはお金だけではなく、色々なものがある。自分がもらうものと等しいくらいのものを相手にあげる物々交換。 自分が所属するところがない不安から焦って探すのではなく、自分のやりたいことを突き通す勇気。 目の前のことに全力でぶつかる。 定期的に本を読んで自分の考えを書いて頭の中を整理する。 そういう考え方もあるのかー!とビックリした。不安しかなかった。同じ職種に拘ってる自分が。でも間違ってないと思う。
2015/10/20
のっち♬
就職活動の波に乗り遅れた大学四年生が、『手紙屋』との文通によって就職活動の在り方を見出していくというもの。一言でいうならたまたま小説という体裁を取っているだけの典型的な自己啓発本。終身雇用制度が崩壊したこのご時世に際し、起業家スピリット溢れる本は若者ウケがいいのかもしれない。物語の安直さを度外視しても、"成功"の概念を徹頭徹尾資本主義的な物差しで測り、"逆境はチャンス""行動せよ"を連呼し、"才能"の概念を"情熱"と切り離して否定するという、古臭くも青臭くもある視野狭窄した論法にはかなりの違和感を覚えた。
2024/06/08
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