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図説死の文化史: ひとは死をどのように生きたか

図説死の文化史: ひとは死をどのように生きたか

図説死の文化史: ひとは死をどのように生きたか

作家
フィリップ・アリエス
福井憲彦
出版社
日本エディタースクール出版部
発売日
1990-06-01
ISBN
9784888881623
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図説死の文化史: ひとは死をどのように生きたか / 感想・レビュー

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もみち

【大学】87ページまで読了。古代、街道の両側に建てられる墓/聖人の埋葬場所に教会が建てられ、聖人のそばに葬られることを人々が願う→市壁の外かつ教会の周り。共同体の中心となる墓地。そして教会=墓地へと/パリのイノサン墓地/墓での説教/中世において墓地は公共の場で賑やかな広場/シャルニエ(納骨堂、肉の貯蔵所)/埋葬される場所が重要で骨の扱いはどうでもいい/聖女フォワ/墓碑銘(小さい)は教会の内外壁に埋め込まれる。

2017/12/08

ik

『死を前にした人間』の図版解説バージョンのような構成。とても読みやすいがもう少し注釈が欲しく『死を前にした~』とこの図説の中間くらいの物があれば嬉しいのにな…と。前作が図版なしで構成されているので、比べるとテクストとは別種のイメージの魔術的な力強さのようなものを感じる。葬礼、墓に対する文化について知るには格好の一冊。

2014/04/12

てれまこし

文字階級には無視された歴史を、図像を読み解くことによって浮き彫りにしていく。文字ばかりの『死を前にした人間』よりは、こちらの方がその解読作業が見やすい。史料がテキストではないだけに解釈に詩的直観を要するが、こうした社会史抜きには人類の歴史の多くは忘却される。歴史を持たない多くの現象は自然化され、我々の意識に上らない。死は生以上に普遍的な問題であるのに、人びとがそれにどのように向かい合ったかが語られないわけだから、そんな片手落ちな歴史で普遍的な人間観を説かれても困る。柳田の仕事もこちらの方面から再評価可能。

2018/10/19

さくら餅

ヨーロッパにおいて、死とはどのように考えられてきたのか、どのような宗教観だったのか。それだけでなく葬式や墓の文化も詳しく載っており、なかなか知る機会のない世界で面白かったです。今よりももっと他人の死が近い昔の人々が、愛する人の亡骸の前で悲しみ嘆いていて少しホッとします。昔も今も変わらないんだなぁなんて。

2014/11/14

a

死に対する感覚の変遷や、埋葬方法、墓地や墓碑の変化に今まであまり気を止めたことがなかったが、時代を表すのに重要なもので、興味深く読めた。死は巡り巡って生誕への回帰であるという感覚は日本人の思想にも通じる気がする。昔、子どもの死は許されざる死だったということを、虐待してる親たちに知って欲しい。

2012/10/10

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