文化の透視法: 20世紀ロシア文学・芸術論集
文化の透視法: 20世紀ロシア文学・芸術論集 / 感想・レビュー
工藤 杳
ドゥルーズ、ベールイについて書いてたのね(「フーコー」の襞)。ブルガーコフ、ザミャーチンはしっかり読む必要がある。大石「一枚の絵画」:マレーヴィチの白黒の下に絵画があった話。亀山「ロシア語でAが「私」を意味していることは、周知の通りである」意味わからん。あまり見たことないほど誤植が多いが、それはそれとして。
2016/12/03
けいた
宇佐見守吉「パステルナークの『リューヴェルスの少女時代』」。筆者曰く、「詩は言葉と言葉以前の場に生まれる」というテーマがパステルナークの好みである。詩は自然の営みとして自ずからノートの上に注がれる。中編小説『リューヴェルスの少女時代』においても、パステルナークの詩的世界における〈境界〉意識というテーマを指摘することができる。本作の主人公のジェーニャはいまだ名前の無い未知の世界を経験し、その「名前あるいは言葉の発見」を通じて世界と自分自身を新たに認識し、幼児→幼女→ひとりの女性へと成長を遂げていく。
2019/02/27
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