司政官 (JDC SCIENCE FICTION SERIES)
司政官 (JDC SCIENCE FICTION SERIES) / 感想・レビュー
スターライト
原住民とその惑星に植民した人類との共存を図るべく連邦軍に代わって置かれた司政官の苦闘を描く4篇を収録。しかし、原住民・植民者との間のバランスを保って統治しているはずが、様々な問題が起こるにつれ変容していく。それは植民星上でも、連邦の中央機構でも制度の長期化とともに避けようもなく降りかかってくる。特に後半の二篇は、制度の危機と崩壊を予兆したかのような作品であり、この後を書きついだ作品があるかどうかわからないが、それも読んでみたい。日本SF史上、屈指の名作シリーズ。
2019/12/30
オミロン
イマイチ
2016/10/10
秋生
ガッツリ眉村卓の作品をはじめて読了。惑星の統治にあたり、中央の制度と現場の実情がひたすら乖離していく。以前は挫折したけれど、社会人になって板挟みの司政官の状況がわかるようになったのか、今回は最後まで読めた。全短編集を探して続きを読みたい。 握るとサラサラと指の間からこぼれ落ちる砂のかたまりのような乾いた哀愁を思った。
2023/10/02
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