日米戦争は終わっていない (ネスコブックス A- 12)
日米戦争は終わっていない (ネスコブックス A- 12) / 感想・レビュー
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著書は1986年と約35年前であるが、未だに色褪せない。米国の対日方針は「脅威にならないように封じ込める」というものだ。憲法九条については、日本が米国に戦争を仕掛けることを放棄させた事項に過ぎないが、日本の言論空間は米国によって誘導され、極端に戦争するしないの議論で詰まっており、米国の工作から早く脱せよと説く。そのためには、唯一気を吐いている経済部門や情報産業、バイオテクノロジーに力を入れて、日本独自の安全保障を確保すべしと語る。しかし、バブル崩壊後、日本経済は低迷。98年に著者江藤淳氏は自死を選んだ。
2021/06/20
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