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上等舶来・ふらんすモノ語り

上等舶来・ふらんすモノ語り

上等舶来・ふらんすモノ語り

作家
鹿島茂
出版社
文春ネスコ
発売日
1999-02-01
ISBN
9784890369959
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上等舶来・ふらんすモノ語り / 感想・レビュー

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MASA123

フランスの物品について語るエッセイ。添えられた線画のイラストがとても素晴らしくて本文をひきたてている。最初の話「フランスパン」では、バケットを持った自由の女神の絵だ。フランスパンのあと、カフェオレ、石鹸、ベレー帽、リボン、サクランボ、ブラジャー、コック帽・・・などなど、フランスらしい「もの」が語られる。「リボン」はフランス女性はリボン一つでオシャレができるという話。シャンソンの「サクランボの実る頃」もふむふむ、なるほどね。 イラストを描いている「岸リューリ」さんは、鹿島さんの奥さまのペンネームなんだね。

2024/10/03

noémi

羽ペンで手紙らしきものを書いているバルビエのロココ風の美女の表紙が、何とも色っぽくステキで手に取った。日本に入ってきた舶来製品に、憧れを持って見ていた昔の人のほうが、はるかに、まだ見ぬふらんすについて想像力をかきたてられただろうという思いを綴ったエッセイ。現在、かなり品が下がる文章をお書きになっておられる(失礼)先生と違って、だいぶ前の本のせいか、とても繊細でナイーブないい文章である。とはいえ、饗庭孝男さんには敵わないけど。でも、気取りがなくてざっくばらんなところが先生のいいところでもある。

2011/10/08

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