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砂糖とダイヤモンド (コーネル・ウールリッチ傑作短篇集 1)

砂糖とダイヤモンド (コーネル・ウールリッチ傑作短篇集 1)

砂糖とダイヤモンド (コーネル・ウールリッチ傑作短篇集 1)

作家
コーネル・ウールリッチ
Cornell Woolrich
門野 集
出版社
白亜書房
発売日
2002-09-01
ISBN
9784891726676
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砂糖とダイヤモンド (コーネル・ウールリッチ傑作短篇集 1) / 感想・レビュー

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星落秋風五丈原

サスペンスという名の紐が主人公の周りにはり巡らされ、 次第に狭められて行く様をはらはらじりじり。これぞスリラーの醍醐味!悪人にとっては味方。都合の悪いものを覆い隠すから。善人にとっては敵。救いとなる手がかりを見えなくするから。二つの顔を持つ魅力的な夜と、ダンスを踊るコーネル・ウールリッチが、かっこよくてちょっとキザな表現 「連れは夜の闇だけでいい」や「あらゆる影が敵を意味する深夜のモントリオール」を繰り出すものだから、あらあら、今宵もすっかり酔ったような。さて、コーヒーでも飲みますか。もちろんおいしいの。

2003/02/11

藤月はな(灯れ松明の火)

大学図書館でバベルの図書館シリーズを借りる際、コーネル・ウールリッチの短編集が置かれているのを発見した時、嬉しくて天に拳を突き立てていました(笑)「死体を運ぶ男」は愛すべき父のアリバイを作るために死体を処分しようとする男子の話で測らずとも死体を上手く、処分できて応援していた読者も複雑な気分になる作品。「七人目のアリバイ」は「死刑台のエレヴェーター」みたいですね。表題作はハラハラドキドキの展開でありながら最後のオチに思わず、笑ってしまい、「深夜の約束」はしっかり者で利口な坊ちゃんに拍手を贈りたいです^^

2012/11/30

koo

 1940年長編1作目「黒衣の花嫁」発表前の1934-37年の作品を集めた短編集。巻末の全作品リストが力作ですがそれによると短編が227作書かれ長編デビュー前に143作の短編が書かれていた事に驚きます。作者のイメージよりずっとパルプ臭の強い作風で今なら笑っちゃうような不可能犯罪を扱った作品もありバラエティに富んだ作品集でした。「七人目のアリバイ」非ミステリ「深夜の約束」はヘンリースレッサーばりの落ちがウールリッチぽくなくて新鮮、そして最も意外性のある「夜はあばく」が印象深かったです。

2024/04/22

なむさん

あーー、怖かった!!!ミステリはやっぱり私に向いていない。というのも、どの作品も秀逸すぎて、最初の歯医者のや表題作は何故かすぐオチがわかったので少し楽しむことも出来たけど、他は終始、どうなってしまうのか緊張しっぱなしで、寿命が縮まる思いでした。全然参考にならないレビューですみません。

2019/07/27

浅木原

ああ、やっぱりウールリッチは門野集訳の短編がいい、いいのだ……。最初の「診察室の罠」から、非常に凡庸な話なのにこの訳文の読み心地の良さで全てが許せる。ベストはゆっくり名刑事の活躍する「高架鉄道の殺人」で、シリーズで読みたい。バレバレのオチへ詰めていく手筋が楽しい「七人目のアリバイ」、この中ではオチらしいオチがつかないのがかえって印象的な「夜はあばく」、北村薫的状況から巻き込まれ型サスペンスに転調する表題作あたりも好き。やはり訳文の相性が合うって素晴らしいことですね。残り3冊も楽しみに読もう。

2016/01/09

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