マルセル・デュシャン論
マルセル・デュシャン論 / 感想・レビュー
∃.狂茶党
ノーベル文学賞を受賞した詩人による、デュシャン論二篇。デュシャンの提出した手がかりを読み解いていく、あるいは、デュシャンが作った建物の中に入っていくように、語られる。この読み解き、あるいは道案内が、妥当なものかはさておき、パスの言葉が照らし出す、デュシャンは興味深いものである。
2021/05/12
伊野
デュシャン作品の極めて詩的な解釈。いわゆる『大ガラス』と『与えられたにせよ』が主。
2023/09/24
monado
後半の『大ガラス』論の「★水はつねに★複数形で書く」はかなり難解。なんとなく雰囲気程度は味わえたくらいであった。造本が素晴らしいので、読まないとしても本棚に飾っておきたい一冊である。
2014/06/05
zuckermen08
オクタビオ・パスはやはり詩人なのだなと。デュシャンの奇々怪々な紋中紋の世界を言葉によって凝視するその試み、お見事。
2013/10/24
O. M.
「大ガラス」と「遺作」といった作品を中心に、デュシャンがやろうとしたことを解説したエッセイ。内容が難しいので、初心者向きではないです。私もちゃんと内容を理解できたかどうか・・・。「芸術活動の目的は作品ではなく自由であるということ」という文章が読後に残りました。
2013/08/24
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