オルタナティヴ・フィクション: カウンター・カルチャー以降の英米小説
オルタナティヴ・フィクション: カウンター・カルチャー以降の英米小説 / 感想・レビュー
ミムロ犬
年代で言えば1950年代以降、文学がポストモダンなものへと推移していった時期から現在にいたる英米小説の案内書。「小説」とあるのは、ピンチョンなどに代表されるような主流のポストモダンだけでなく、SFや怪奇もの、果てはふだん「文芸批評」では無視されるようなもっと怪しいジャンルまで語り尽くす故。風間賢二の嗜好の広さ(&博識)には驚かされるが、この本の妙味は何よりも筆者のノリの良いテンションであり、洪水の如く押し寄せる作家と書名、そしてこれまた出所の怪しいフザケたタームが繰り出される様は最高に気持ち良い。
2018/02/18
KA
1999年刊。1990年から1998年までに様々な雑誌媒体に寄稿した原稿の加筆修正コンパイル。この時の風間賢二はまさにアメリカ小説界の町山智浩といった感がある。こういう時代だったのだなあ。フェミニズムや経済格差等を勉強してちゃんと価値観をアップデートできれば今も町山さんのように活躍できていたろうに。山形や柳瀬もそうだけど、この時期のポストモダン大好きアカデミア外部勢は、なんか強烈なミソジニー臭が文章からするんですよね。そういう時代だったんだろうけど。風間さんというか、日本の業界の問題だな、これは。
2020/03/27
どくたあ
良い本。しかしいろいろ古いかな。。
2012/06/03
Gaku Kobayashi
手放せないブックガイド
2013/06/15
monado
全然知らない小説が結構出てきた。
2011/12/07
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