東京ミキサー計画: ハイレッド・センター直接行動の記録 (PARCO PICTURE BACKS)
東京ミキサー計画: ハイレッド・センター直接行動の記録 (PARCO PICTURE BACKS) / 感想・レビュー
耳クソ
他の反体制っぽい人たちの書いた武勇伝のような回顧録と比べて格段に面白いのは、形式と内容ともに徹底的もとい天沢退二郎がつげ義春から引用した「テッテ的」な態度であるからだ。著者はこの世界すべてを「芸術」としてテッテ的に射程に入れた。踏み込まなくてもいいとされる範囲までテッテ的に「芸術」で覆い尽くす「梱包」「缶詰」「シェルター」の可能性を提示した。それは全世界を均質化し同一化する68年以降の(反)革命的状況に相似する危うさを持つと同時に、「反」には決して留まらない革命可能性でもあると私は信じている。
2024/04/06
ほろぞあ
「千円札裁判」に至って、それまでの反芸術的な姿勢を曲げるべきではないという意見もありつつも、「あれも芸術、これも美術作品」と180度転向することが、結果的に最も反体制的だったという話は興味深いし笑いが止まらない。読売アンデパンダン展は本当にかわいそうだし心の底からざまあみろと思う。笑いが止まらない。
2017/10/14
01
法廷にて芸術を展示したハイレッド・センターの東京ミキサー計画。これが芸術だというのなら少しだけ芸術という言葉が好きになるし、少しだけ芸術というものに疑問を持ってしまう。
2011/08/07
aoki
中図書自宅。発想の宝庫。刺激される。考えるきっかけをくれる試みだ。
2009/06/25
もちこ
ハイレッドセンターの活動を、リアルタイムでみてみたかったなあ。
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