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未来圏からの風

未来圏からの風

未来圏からの風

作家
池澤夏樹
垂見健吾
出版社
パルコ
発売日
1996-05-01
ISBN
9784891944667
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未来圏からの風 / 感想・レビュー

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galoisbaobab

”人類の理想的な状態”なんて定義できないからそこからの乖離を人類(或いは「種」としての)の不幸だなんて思っている賢者は意外と少ない、ってことですかね。「我々はどこに向かうのか」ってゴーギャンっぽい問いは問いかけられたこと自体にしか意味がなくて正解が存在するか否かも危ういってことに気がついて新しい問いにたどり着くのが旅することなのかもね。

2016/09/01

ありんこ

ダライ・ラマ、星野道夫さんへのインタビューなどもあり、自然との共生をしている世界の国々をみながら考察するドキュメント。味わい文章でした。

2011/05/13

百花

「きみが住む星」とは大きく様変わりした、しかし、これも旅の本。本著作は松本のパルコで購入し、帰りの電車の中で大切なものを撫でるように読み耽った。あの頃の私は池澤夏樹にぞっこんだった。氏が実際に旅したヒマラヤ、アラスカ、バリ島、ダライ・ラマに会い、今は亡き星野道夫と語らい、アメリカの科学者を訪ねる。壮大な旅はとても真似は出来ないが、憧れを禁じ得ない。初版で手元に残る、これも手離せない一冊。

2018/10/07

茶幸才斎

北インド、アラスカ、ニューイングランド、そしてバリ島への旅と、その間のダライ・ラマ、フリーマン・ダイソン、リン・マーグリス、トーマス・レイら識者との対談の記録。西洋近代文明の発展に限界が見え、その証左として環境問題などが露わになる中、未来への閉塞感や不安感を強く意識する筆者は、人はいかに生きるべきか、自然との関係をどう捉えるべきか、旅を通じ懸命に思案する。だが、「ぜひ見たいんだ」(p.369)この台詞で、筆者もまた、自己を前面に押し立てる近代文明の徒に過ぎないことを露呈した。心に虚しさが一気にこみ上げた。

2019/12/10

shishi

[A]人類の未来を考える、旅行記&対談集。質実剛健な内容。

2012/09/01

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