KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

寺山修司名言集 身捨つるほどの祖国はありや

寺山修司名言集 身捨つるほどの祖国はありや

寺山修司名言集 身捨つるほどの祖国はありや

作家
寺山修司
出版社
PARCO出版
発売日
2002-03-01
ISBN
9784891946555
amazonで購入する

寺山修司名言集 身捨つるほどの祖国はありや / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

傘緑

「『われわれは夢の中ではあらゆることが許されている』のだ。虚構は治外法権であり、孤立した個人の内部を架橋して、想像力による連帯を可能にする」ポケットに収めるには少々大ぶりな、両手いっぱいの寺山の名言(集)「現代では、国家権力をふくめて、あらゆる抑圧との闘いに有効なのは、犯罪そのものではなくて犯罪的想像力である。それは言語による犯罪空間の形成ということであり、歴史の表面にはあらわれない血の惨劇によって、私たちの『内なる法』を破るということである」あまりに速く駆け飛び去った野次馬兼(演)劇的革命家、贅沢な余白

2017/02/02

マリカ

寺山修司の言葉を浴びたいと思うときに開く本。自分の中に浮遊している何かがこの本の中には結晶として整然と並んでいる。それを見て安心する。自分が忘れている何かもこの本の中に詰まっている。そして心がそこに還る。私にとって寺山修司の言葉は、心のよりどころとか道しるべのひとつかもしれない。

2012/05/25

ダリヤ

寺山さんは、ことばとともに生きていてたようなひと。ことばを友にもちたい、そんなこと、おもったこともなかった。たびさきで、じぶんあてへのてがみをかくこともおもしろいし、とてもきょうみぶかい。そのてがみをうけとったとき、それはかこのわたしがことばになるしゅんかん。こころにのこることばは、やまほどある。「死んだ人ほど家庭的だからね。決してどこにも行くことがない」死というもののうけとめかたがまたひとつかわった。

2014/08/10

あなた

通常、名言は他者の視線によって見出だされる。しかし寺山は自身で自身の名言を編みこむ戦略的なアフォリストだった。つまり、ひきさかれる前にみずからひきさいてあることをそのパフォーマンスとした。そのひきさかれたことばの数々をもう一度他者の手によって編み直したのがこの名言集。わたしたちは距離と時間を通過した名言に再びであうことにより、少し臭みのとれた家や血や母や故郷、青春にであうことができる。寺山修司をずらしながら、ずらしつつの再会へのモメントとして

2010/04/06

ジュンコ

無性に寺山修司の言葉の海に溺れたくなる日がある。今日がその日。

2015/12/16

感想・レビューをもっと見る