ジェイコブの部屋
ジェイコブの部屋 / 感想・レビュー
かもめ通信
どの場面も細やかに描写され、その表現がまたうっとりするほど美しかったりもするのだが、場面も登場人物もめまぐるしく変わり、時間も空間もいったりきたりで、なにかをつかんだと思うと、そのなにかが指の隙間をすり抜けていくかのよう。だが少なくとも、彼は自分の部屋を持っていた。そしてその部屋を、多くの人が訪れて、多くの人が出て行った。それはまさに、彼の人生そのものようで……。
2021/11/15
akubi
宇宙模様の蝶や蛾。真っ白な羊の頭蓋骨。愉しげに海に沈むシェイクスピア。風のふきつける丘の上に灯るガイ・フォークス像の焼かれる炎。月光にゆれる柘榴石のブローチ。引き裂かれた切符。囁かれたいくつもの会話の断片。交わされ絡まる視線。 わたしが迷い込んだのは、そう。たしかにジェイコブ(或いはいつかの思い出の欠片)を語る、浜辺に設えたインスタレーション。あらゆるひとの目に眺められた彼の輪郭。メカスのようなやさしい記憶、あるいは時にゲリンのようなやわらかい詩的なフィルムをそえて。
2022/02/21
warimachi
よくわからなかった。
2022/01/22
のうみそしる
脈絡なく入れかわり立ちかわり、行が違えば距離も時間も飛び越す。評論ぶっこみ情景ぶっこみなんだこりゃ理解できそうもない、でも不思議と美しい。「というのは」が心底辛かった。説明してるようでなにも言ってないので。『それを咎めようが讃めようが、われわれの心の中には野生の馬がいることは否定できない。』
2022/06/25
御庭番
ウルフ、難しー! 散文のように言葉が飛ぶけど、結果的にはちゃんと意味をなしていて、理解できない自分の脳みそのボンクラさを思い知る。 【図書館で借りました】
2021/10/01
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