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アノマロカリス解体新書

アノマロカリス解体新書

アノマロカリス解体新書

作家
土屋健
田中源吾
かわさき しゅんいち
出版社
ブックマン社
発売日
2020-02-12
ISBN
9784893089281
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アノマロカリス解体新書 / 感想・レビュー

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フク

図書館。 〈生命史上初の本格的なハンターであり、そしてトップ・プレデターであ〉る、アノマロカリスを掘り下げる。アノマロカリスARが楽しい。 〈人類は、2種類に分けることができるでしょう。アノマロカリスを知る人と、アノマロカリスを知らない人だ〉

2020/03/02

スリカータ

古代生物にロマンを感じるので読んでみた。アノマロカリスの復元史が興味深い。ウォルコットの絵が丸っこくて愛嬌がある。今の姿が完成形のように思うが、どんどん新事実が明らかになるのだろう。図書館本なので、アノマロカリスが動いて捕食する動画が閲覧出来ないのが非常に残念。本のカバーを外した表紙がマーカーになっているのだ。先日読んだ某ミステリー小説もカバーを外した表紙に結末が書いてあったが、図書館利用者にこういった差別をするのが最近の流行だとすれば、全く嘆かわしいことである。

2020/03/01

有理数

カンブリア紀の最強生物・アノマロカリスの研究史、生態、近縁生物に至るまでを解説した、まさに解体新書。そもそも「アノマロカリス」と一口に言っても「カナデンシス」「サロン」など、前方についている特徴的な付属肢でさらに分けられる、という事実に衝撃。アノマロカリスにもいろいろいるし、近縁種も多いことも初めて知った。認知度の高い生物だとは思うが、決定的な論文や新しい知見が2010年代ということもザラで、まだまだ未確定な部分が多く、研究が道半ばということにも驚かされた。学名が少し混乱するが、ロマンに満ち溢れた一冊。

2020/07/24

春風

地球史上最初の覇者とも形容される、カンブリア紀に生息した“原始的でありながらも発達した狩人”アノマロカリス。本書は、そのアノマロカリスの生態・分類・研究史・文化史等々を網羅的に記述する。アノマロカリス類が網羅的に記載されている一般書は唯一無二であろう。複雑怪奇なAnomalocaris canadensisの復元過程や、Radiodonta目の系統関係等の図表が多数あり、理解を助ける。特に系統関係は、近年提出されているものがいくつか記載されており客観性が担保され、また形態分類の難しさを窺わせるものである。

2020/03/18

kirinsantoasobo

図書館本。カンブリア紀のアイドルともいえるアノマロカリス。可愛い姿(苦手な人もいるとは思いますが…)をしていますが、海の最強肉食動物だったといわれています。カナダの地層から見つかったのが最初ですが、はじめは部分的にみつかったいくつかの化石は大きさ的に別の生き物だと考えられていました。長い年月を経ていまの姿に落ち着いた経緯を知り、さらに愛着が湧きました。他にも同じ時代に似たような生き物がたくさん存在し、分類学の根気のいる果てしない時間の積み重ねに感動しながら、最後まで楽しく読ませてもらいました。

2024/04/09

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