リンドバーグ: 空飛ぶネズミの大冒険
リンドバーグ: 空飛ぶネズミの大冒険 / 感想・レビュー
kanegon69@凍結中
トーベン・クールマン、またしても若き才能を見つけてしまった。絵本のベースとなるのは、チャールズ・リンドバーグの偉業。大西洋無着陸横断単独飛行で成功した人物の話にインスパイアされたこの絵本は、仲間を求めて子ネズミが飛行機を製作してアメリカへ旅立つというもの。ストーリーもロマンを感じるが、絵の迫力が凄い。リアリスティックを感じさせる絵もあれば、ノスタルジックな絵も。スピード感、立体感、すごい迫力。ニューヨークを眼下にした絵が一番気に入りました。このイラストレーションはとても私好みです。今後の作品も期待したい!
2020/01/11
小梅
いやぁ〜素晴らしかった。画力が凄い!主人公の子ネズミはもちろん、猫や梟。そしてリンドバーグ少年の後ろ姿が良い!
2015/09/14
KAZOO
この絵本は大人のためのような絵本だと思います。結構長編で小さなネズミが自分でコツコツと部品などを集めて飛行機を作りそれに乗って、ということで勇気を与えてくれる本だと思いました。フクロウをものともせずに、自分のやりたいことをやるという気持ちを与えてくれます。何度も読みたくなる本でした。
2016/06/03
masa@レビューお休み中
カフェで見つけた絵本。金原さんが翻訳していたので、勇んで読んでしまいましたね。絵も美しいし、物語もタイトルの通り、ネズミの大冒険で、読んでいるこちらがハラハラドキドキしてしまうんですよね。何度も、何度も空を飛ぶために飛行機をつくりチャレンジするネズミ。まるで、映画のドキュメンタリーを観ているような気持ちになってくるんですよね。あれ?もしかした、史実に基づいてつくられた物語なのかも。正確ではないので、詳しくは物語を見て、確認してみてください。
2016/01/11
のっち♬
1912年ハンブルク、賢いねずみは仲間を求めて大西洋横断飛行に挑戦。静かな美しさと重厚感を湛えた緻密な作画は卒業制作にしてショーン・タンすら彷彿とさせる。同胞の大虐殺や監視される脅威は迫害の歴史を想起させ、それ以上に飛行機の発明と冒険への情熱がフォーカスされる。歴史的人物をモチーフに「小さな者でも大きな事を成し遂げる」コンセプトで、強迫的背景は挑戦者が負うプレッシャーの具象でもありそう。コウモリ由来の着想はドイツ特有。つぶらな瞳を輝かせる愛らしい仕草や直向きな試行錯誤が醸し出す躍動感は大人も魅了する風格。
2023/05/30
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