ブリューゲル民衆劇場の画家
ブリューゲル民衆劇場の画家 / 感想・レビュー
キムチ
米国アカデミズムの学者ギブソン氏が著したブリューゲル評本。日本の女性研究者森氏が小池氏の援助で翻訳。北方ルネサンス、ネーデルランド美術が好きなのでさほどにも堅苦しく感じず、楽しめた。カラー図版でないにせよ、モノクロでも写真が種々掲載されているので検証しながら読める。やはり16世紀の偉大な芸術家だ。どうしてもボスと比べられ、当時も後継の第一人者とされたようだ。大きく違うところは彼のユーモアセンス。アトリビュートを彼なりの理想と時代要請によく合わせている。絵に現れる様々の「人間の愚かさ」に寓意の学びを感じる。
2014/03/01
ヒラタ
ブリューゲルとボス、二人の表現の違いは生きていた時代が持っていた宗教感の差とか、なる程と納得。最後の森先生の文は迫力満点。よみやすいし、読んで良かった本です。
2014/10/08
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