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春原さんのリコーダー: 歌集

春原さんのリコーダー: 歌集

春原さんのリコーダー: 歌集

作家
東直子
出版社
本阿弥書店
発売日
1996-12-01
ISBN
9784893731173
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春原さんのリコーダー: 歌集 / 感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

#東直子 #短歌 #現代女性歌人展 そぼそぼと降る雨音のおだやかさ愛した人の悪口を言う ゆだちの生まれ損ねた空は抱くうっすらすいかの匂いのシャツを フラスコの中は今でもひんやりと緩衝液に満たされている 井戸の底に溺死しているおおかみの、いえ木の枝に届く雨つぶ 日曜日に似合いの空と隅田川ぽんぽん船に乗る鳩もいる どうぞどうぞ上がって下さい熱い熱い烏龍茶などお淹れしますよ

2016/07/12

小葉

難しい言葉はない。やわらかな口語の歌ばかり。でもよくわからない。そしてどことなく寂しい。「廃村を告げる活字に桃の皮ふれればにじみゆくばかり 来て」「「そら豆って」いいかけたままそのまんまさよならしたの さよならしたの」「後悔が残るくらいがちょうどいい春あわゆきのほかほかきえる」「ほほほほと花がほころぶ頃のこと思い浮かべてしまう如月」「車体ごとゆらりと傾ぐわたしたち大事にしているものみな違う」「そんなこと気にしなくてもいいですよ星もいつかは壊れますから」「幸福な誤解を開く傷口のガアゼをはがすみたいにそっと」

2011/09/28

Sayuri Kagawa

ちんちろりんな時間が好きよ東直子さんは完成しないでいてほしいと思った。

2016/08/20

うたかた

好きになるという粘土質歩くとき私に神がいないさびしさ 傷あとがわたしのしるしぬばたまの夜をくぐりて朝たぐりよせ 長い間好きだった人の破れ傘しみじみ見つめしんみり楽し ばくぜんとおまえが好きだ僕がまだ針葉樹林だったころから

2019/10/18

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