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夜の体験

夜の体験

夜の体験

作家
マルセル・ベアリュ
Marcel B´uealu
高野優
出版社
エフ企画
発売日
1998-02-20
ISBN
9784894191815
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夜の体験 / 感想・レビュー

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きゅー

アドリアンは視覚が良くなる薬を求めて、眼科医のフォア博士のもとを訪ねる。しかしアドリアンが誰なのか説明はなく、目を良くしたいという希望も理由が不明確だ。現実的なストーリーが放棄されているので、次に何が起きるのかその瞬間まで分からない楽しさ。それでいながら物語は決して破綻せずに、アドリアンは次々と不思議な事を体験する。特にアドリアンが囚われる大きな館のイメージは素晴らしい。宙に吊るされた大きなランタン状の部屋、薄幸の少女、自動人形、老婆。その中で見えてくる結末は彼を大きく変えることになる。

2016/11/21

猫のゆり

見ている間は現実だと思い込んでいて、色々なことを真剣にやって、目覚めたら夢だったと気付く・・あの感覚かなー。この小説は読んでいる間は、結構真剣にこの後どうなるのか、主人公はこの先・・と思っているのだけど、読み終えた瞬間、全てが記憶から遠ざかっていってしまう。うーん・・いや、面白かったのですが。

2013/08/08

rinakko

面白いが、期待した以上にくらくらくる。話の展開といい設定といいかなりシュールなので、深読みしようとしたらドツボにはまりそう…と思いつつ。イニシエーションすこぶる過酷だった…。“これまでたぶんきみを失敗させてきたことは、逆にきみを救うようになるだろう。だが、きみは眼がよくなるかわりに、それ以外のすべてのものを失うことになる。” 140頁

2013/06/25

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