落ちてきた時間 (貘の図書館)
落ちてきた時間 (貘の図書館) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
これも少しふしぎ(SF)な作品集。作者は時間や別世界に関心が高そうで、整合性があり印象に残る。「時間小屋」「夏の幻」「ジュンヤ」など、こうでなくては、と思ったラストその通りに終わる。ひとつのテーマの典型・見本と言える作品だろう。今の大人の小説ならバッドエンドにしがちだが、小学生たちの世界なので、爽やかな「すこしふしぎ」に止まっている点がよい。
2019/05/28
あたびー
児童書。日暮坂小学校六年一組の子供たちが遭遇する様々な不思議を綴った連作短編集。ジャック・フィニイや星新一を思わせる時間や空間の歪みをモチーフにした物語や、人間や動物の霊的不思議案件なども。これを読んだ子供たちが自然にSFや怪奇幻想の世界に踏み込んでくれたら良いなと思う。せっかく日暮坂小学校六年一組と言う同じ集団に属する子供たちを描いているのに、それぞれのキャラクター付けが希薄で、1度でてきた子供が再登場したりすることがないのが残念。
2022/09/29
ゆか
題名、題材はおもしろそうなのに、なぜだかおもしろくないお話でした。もうひとひねりあるといいのかな・・日暮坂小学校6年1組の子供たちにおこるミステリー。
2014/06/24
かのん
不思議な時間の絡んだ話がそろった短編集。意外と読みやすくて面白かったかな?絵の独特の雰囲気が、読み終わって話によく合っているなぁと思いました。「夏の幻」はその後が気になるおはなしで、この中でなんとなく一番残っているのは「ジュンヤ」のお母さんが順也を送り出すところです。
2014/06/12
7petit
9つの短編集。主人公はすべて日暮坂6年1組の子ども。ありふれた日常が、突然、異世界や不思議な空間に巻き込まれる。どうして巻き込まれたのかは書かれていないが、こういう不思議なお話が好きな子どもに手渡せたら・・・と思う。高学年から。
2014/04/23
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