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赤ずきん (おはなしのたからばこ1) (おはなしのたからばこ 1)

赤ずきん (おはなしのたからばこ1) (おはなしのたからばこ 1)

赤ずきん (おはなしのたからばこ1) (おはなしのたからばこ 1)

作家
いしいしんじ
ほしよりこ
出版社
フェリシモ出版
発売日
2009-07-17
ISBN
9784894324909
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赤ずきん (おはなしのたからばこ1) (おはなしのたからばこ 1) / 感想・レビュー

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らん

「あたい。赤ずきん。」から始まる想像していた赤ずきんとまるきり異なる内容に度肝を抜かれ、独特のハイテンション?な言葉に、ぐるぐると変な気持ちになってきました。リンゴジュースをちびりちびりやりながら、マグロ船ドンデコスタ丸で出て行ったジローに手紙を書く赤ずきん。かなり読者を選ぶ本ですが、普通の日常につまらなさを感じたり刺激を求めている人にはハマるのかもしれません。読後本来の赤ずきんってどんな内容だったかな…としばし放心。スカ生まれのスカ育ちの赤ずきん、想像するとちょっと面白い。

2023/06/05

ちはや@灯れ松明の火

一人称『あたい』、スカ生まれスカ育ち、好物はリンゴジュース、恋人のジローはマグロ船ドンデコスタ丸に乗り海の彼方、傍らにはおおかみという名の透明な犬。そして彼女のトレードマークの赤ずきんも透明で、本人とジローとおおかみにしか燃えるような赤は見えない。それは彼女が自分自身であるために、透明な世界に呑みこまれないように刻む目印。やがて白い姿を手に入れるおおかみ。多分それは赤ずきんにだけ見える白で、特別な存在の証。海の向こうのジローも、他の人には見ることのできない特別な色を持っているのだろう。

2010/02/13

まゆ

誰、あたいのりんごジュースにコーラ混ぜたの!きらいじゃない。

2016/04/03

Te Quitor

かなり妙な絵本。そもそもこれを絵本と呼んでいいのか分からない。喋り方がギャル語の赤ずきん。なんだ、これ。人はみな、目に見えない赤頭巾をかぶっているそうです。独特だ。突拍子もないお話だけど、とても味のある絵本でした。

2012/03/04

ぐうぐう

なんともせつない大人のための『赤ずきん』。いしいしんじは、誰もが知る童話の主人公を、地方の港町で恋人の帰りを待ち続ける、現代的な若者言葉で喋る女性へと変貌させる。彼女がかぶる赤頭巾は彼女にしか見えず、敵であるおおかみは彼女のそばに寄り添っているが、彼女には見えない。その見えなさが救いであり、希望であり、また寂しさでもある。本当にせつない、これは『赤ずきん』だ。

2009/08/28

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