米寿快談: 俳句・短歌・いのち
米寿快談: 俳句・短歌・いのち / 感想・レビュー
もりくに
社会学者の鶴見和子さん(哲学者 鶴見俊輔さんの姉)は、脳出血で入院した夜から、社会学の研究のため中断していた佐佐木信綱さんから習った「短歌」が、次々と溢れ出した。その彼女が、俳人の黒田杏子さんとの交友から、俳句への興味を掻き立てられ、「俳句」と「短歌」の違いの教示を求めたところ、黒田さんが推薦したのが金子兜太さん。彼が鶴見さんのところを訪問して成ったのがこの本。対談を熱望した鶴見さんの思いが、言葉の端々に見られ、その思いを金子さんががっちり受け止める「熱い」対談。「命が短くなると燃えるのよ」と、鶴見さん。
2018/07/18
雛
黒田杏子さんがプロデュースしたお二人の快談集。鶴見さんはあくまでも勇ましく金子さんはどこまでもお優しく。
2015/11/08
okatake
最後の最後に二人の縁が明らかにされましたが、このときが最初で最後の邂逅だったと思います。 ただ、その邂逅での語り合いは広く、深く、興味深い。 二人の生い立ちから二人の今に続いていることが会談を通じて、私たちにもお裾分けしてくれます。まさに、快談。
2021/03/19
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