戦後占領期短篇小説コレクション 3 1948年 (3)
戦後占領期短篇小説コレクション 3 1948年 (3) / 感想・レビュー
さんくん
一見現代にも通じる何気ない日常を描いていながら、しかしそこには戦後というコンテクストが確実に存在する、という形の作品がもうこの時期に現れているのは何の徴候でしょうか。その意味で「晩菊」は女の欲望が通時的かつその時代に画されていることの意味を伝えていて、現代で再読するのに興味深いです。また「非革命者」の鮮烈なラストは短編小説らしい精緻な構造を持っていて好みでした。
2019/06/25
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