形の発見 〈改訂新版〉
形の発見 〈改訂新版〉 / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
鉛筆は2Bがよいという(108頁)。大抵はHBだが、2Bだと柔らかく、濃く、はっきりと残るからだろう。その濃さで強引に最後まで書き抜くという。筆が折れる時には考えたい手段と思う。どちらか一極を失うと、社会科学は思想を失った技術論になり、科学性を失ってイデオロギー論になってしまう。科学の眼と人間の眼と、複眼交錯させなければならない(197頁)。素晴らしい指摘。共同体としての読書会(288頁~)。人によってまちまちな、個性的読書。深い学問は疑いから生まれる(340頁)。
2015/04/16
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