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AV女優

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作家
永沢光雄
出版社
ビレッジセンター
発売日
1996-04-01
ISBN
9784894360259
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AV女優 / 感想・レビュー

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nonpono

この稀有な本を読んでライターを目指した人がいたということを聞いてすごく嬉しくなった。同時代の同じようなテーマの本を読んでこそ、永沢光雄の温かい視点が際立つ。被写体をけなさない、ミューズのごとく、その良さを個性を、その人が抱くストーリーを包み込む。どこまでも優しいまなざし。だから、女の子もアナザーストーリーを話しちゃう。この酔いどれインタビューなら、あたしをわかってくれる、寄り添ってくれる、配慮してくれると。平成の確かな風俗史でもある。平成のおんなのこたちの確かなノンフィクションの金字塔がここにある。

2024/02/24

kera1019

近親相姦、ドラッグ、持ち逃げ、輪姦、レズ、共依存、鬱、SM、ヤクザ、借金etc…著者の私情をタップリ挟んだ42人のインタビューは42色それぞれの色を放ってて面白い。中には辛い、痛いインタビューもあるけど悲壮感はあまりなく、全体的にアッケラカンとして皆明るい。女優さんたちの力強さ、明るさが一番の魅力やけど、著者のどこかノンビリした雰囲気が全体に漂ってて気持ちいい。親が仕事の事知ってると言う女優さんが結構居たのにもビックリ…

2012/10/17

しぃたろ@記録の一部が消失:(

著者は良い意味で彼女達の全てを引き出せていると思う。私には彼女達の姿が輝いて見えた。本書は著者のエネルギーが詰まった最高の一冊だと思う。

2011/10/04

はやのりこ

高橋源一郎『「読む」ってどんなこと?』で「(絶対に)学校では教えない文章」「危険な=読む人を変える力のある本」と紹介されていたため読んでみた。私の、AV女優への先入観に風穴を開けてくれた。 一癖も二癖もある女優たちが語る自身の半生が記録されている。二日で読み切ろうとしたら、情報量の多さにめまいがした。

2020/09/17

A.Sakurai

著者の永沢光雄さんの別作品の紹介を見て、本書を思い出した。そういえばすごく話題になった本だが未読だった。つい先ごろと思ったがもう四半世紀前である。AV女優へのインタビュー集で、生い立ちとAV女優になったきっかけがメインだが、どこまで盛って、どこまで設定なのかは分からない。解説の大月隆寛さんが、これは「おはなし」であるとしている。ただし、確固としたリアルに裏打ちされたフォークロアだと。自分の一回り下の世代である彼女たちが過ごした社会は自分にもなんとなく分かる。彼女たちの体験はともかく、背景はしっくりくる。

2021/01/03

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