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山頭火

山頭火

山頭火

作家
高岡一弥
井上博道
宮下 惠美子
出版社
ピエ・ブックス
発売日
2006-07-21
ISBN
9784894445451
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山頭火 / 感想・レビュー

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さっとる◎

秋を拾いに、だまって今日の靴を穿く。落葉を踏んで来て恋人に逢ったなどという。鴉啼いて、わたしも一人。以前隣にいたあなた。今はどこに。見上げた空はなんとなごやか、柿の二つ三つ。青に橙。薄桃色や赤いの。何が何やらみな咲いていて、松ぼっくりや栗の茶色など。緑は緑な、まっすぐな道でさみしい。ひらひら蝶が、ひらひら、うたえないまま。空へ。あ、蜘蛛は網張る。わたしはわたしを肯定する。こころおちつけば水の音。歩くほかない。また見ることもない山が遠ざかる。草の実つけてもどるほかない。前見て歩こうって、あなたが言ったから。

2018/10/20

warimachi

いかにもピエ・ブックスといった風情。写真や英訳(あらためて日本語は一人称を省略できるのが楽でいいなとは思った)はともかく、単純に一ページあたり一句というのが良い。

2013/05/18

ナヲ

すき

2009/05/06

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