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なぜ日本人はかくも幼稚になったのか

なぜ日本人はかくも幼稚になったのか

なぜ日本人はかくも幼稚になったのか

作家
福田和也
出版社
角川春樹事務所
発売日
1996-12-01
ISBN
9784894560710
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なぜ日本人はかくも幼稚になったのか / 感想・レビュー

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SOHSA

一見、過激なタイトルと小見出しの数々。しかし、その内容は非常に理性的で論理的だ。本書は現代の日本人に対する啓蒙・啓発の哲学書である。思考の深淵にまで至る努力をせず、与えられた価値観をそのまま受け入れただ生きるだけの日本人に対する辛辣な語り掛け、呼び掛けである。当たり前と思われていることをもう一度取り出して、きちんと検証し或いは問い続け、真偽を証明することの重要性を著者は説いている。そしてそうした努力をしない現代日本人のことを「幼稚」「バカ」と評しているのだ。

2013/04/23

inukumagorou

日経新聞記事に著者の文章の引用があり興味を持って手にした。期待通りの内容で、著者自身があとがきに100人いたら99人は共感できず拒否反応を起こす、ただし残り1人のために書く、といった趣旨のことを書いている。僕は明らかに後者の方で、だから世間であちこちぶつかるのだ、ということがよくわかった。彼が「国家」という言葉で表現しようとしていることは、僕がいつも「歴史」と言っていることとほぼ同義ではないかと思った。日本の将来は老若男女、すべての日本人がこの本を「大人になって」読めるかどうかにかかっている気がする。

2012/02/21

しょうたろう

石原都知事がよくこの本のことを語っているので気になって読んでみました。日本人は公(ここでは国)を忘れ、個に重きを置いてしまった。本著ではこれを"幼稚"としていた。全く持って著者の考えに賛成で、私の考えとも合致した。

2012/02/20

まりも

極めてまともな内容。と同時にだからこそ今の日本人のある一部分には受け入れられない内容。とりあえず一度読んで見られてはどうか。当たり前すぎるが、これが受け入れられない現状が嘆かわしい

2012/04/29

Tomohisa Fujita

職場の予算説明会の際に、理事長が引用をされていたのをきっかけに読んでみた。「幼稚というのは、頭が悪いとか、知識がないとかいうことではありません。」「大人ならば、責任を持って見すえなければならない、避けて通ってはならないことを、見ないですましているということ。これが幼稚だということです。」 個の尊重ばかりが重視されて、共同体を作る一員としての責任が置き去りにされてきたことへの鋭い指摘。言葉の使い方とかに賛否両論ある点は否めないけれど、賛同できる内容は多数あった。1996年、福田和也氏36歳の著作。

2012/04/21

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