鬼平・梅安食物帳 (ランティエ叢書 25)
鬼平・梅安食物帳 (ランティエ叢書 25) / 感想・レビュー
ぶちたろう
池波正太郎による食を題材にしたエッセイ集。随所に度に作者の食への、ひいては作者自身の美学が込められていると感じた。それ以上に取り上げられる食べものの美味しそうなことといったらない。特に〔鬼平〕の花見に登場する密偵たちが一枝の桜を肴に花見をしているシーンの抜粋には腹の虫がなりそうだった。作者の粋でユーモラスな語り口もあり最後まで飽きさせない文章。江戸っ子というのはこういう人のことを言ったのだろうか
2017/12/10
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