世界で一番美しい病気 (ランティエ叢書 34)
世界で一番美しい病気 (ランティエ叢書 34) / 感想・レビュー
@nk
初の中島らも作品を読了。かのランティエ叢書のNo.34として2002年6月に発行。主に1990年前後に執筆されたもので編まれていた。時に妄想を巡らせながら、早熟な思春期、結婚前の交際に至るシーン、香しい大学生活などが点々と綴られた第1章。その妄想をロケットで打上げては帰還するように描かれた小説たちが第2章。そして第3章には結婚後の恋愛観や音楽などについて、凛とした空気で記されていた。/著者いわく、山イモや二日酔いのようであり灯台にも似たのが恋愛、すなわち「世界で一番美しい病気」らしい。⇒
2023/09/26
みゃーこ
結局らもさんのどの作品を通しても一貫して統合した「これぞらもさん」っていう確定したらもさんを見いだせない。ロマンチストで硬派で無頼でシュールでダメ人間でしぶとくて、ネクラで、悪趣味で優しくて強くてセクシーで。でも一つだけ言える「面白い人」この作品もおもしろくてそういった要素が盛り込まれたエッセイ集である。
2015/05/29
林 一歩
「世界で一番美しい病気=恋愛」とからもちゃんに言われちゃうとしょうがないなって思う。美しくはないだろうけど、中年になってもこの病に悩まされるのは何故なんだろうね(苦笑)
2013/11/03
マコ
どこかで読んだことあるような気がするのがほとんどだった。気のせいではない。でも何回でも読めるのがらもの魅力。恋は世界中で一番美しい病気だなどと都合のいいこと言いやがって、自分のことしか考えてないじゃん。と思ったが、愛でも情でもないんだもんね。恋はある程度「相手のため」を忘れないと発現できないもので、だから思いが通じた瞬間はパズルのピースがはまったような感じがするんでしょうか。何回読んでも「恋するΩ病」は良い。
2018/12/14
myunclek
恋愛こそが、一番美しい病気。らもの寂しげな言葉が、悲しくさせる。人生を立ち止まる事なく夢中で突っ走った、らも。空の星に涙したり、心休まる場所はあったのだろうか?
2018/11/08
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